ほしとたんぽぽについて
めざすもの
ほしとたんぽぽは、子育てを通して大人も子どももしあわせでいられることをめざしています。
特徴
1、ほしとたんぽぽは、0歳~18歳までの幅広い年齢層の子どもを対象としています。
乳幼児期を過ぎてからも、子どもの成長を支えていくことの必要性を感じています。
子どものそばにいて感じるのは、子どもはたくさん話を聞いてほしいし、嬉しかったこと、楽しかったこと、大変だったことなど自分の気持ちを分かってほしいということ。
出会いを大切にしながら、保護者の方とともに子育てをサポートしていきたいと思っています。
2、子どもの持つ特性(障がい等)の有無は問いません。
人が一人ひとり違うことは自然なことです。「いま」をともに過ごすことで、お互いのことを知っていき、つながりあっていくことを大切にしていきたいと思っています。
3、一人ひとりに寄り添った時間を過ごします。
安心してのびのびと過ごせる環境のなかでお預かりができたらと思っています。
ご利用者さまのご自宅でのお預かりはもちろん、五感を働かせながらいきいきと過ごせるように公園や散歩などの外での活動も行っています。
4、なにが「できる」とか「する」(do)よりも、「ある・存在する」(be)を大切にしています。
大人が「どういう子に育てたいか」ではなく、子ども一人ひとりが、「どう育とうとしているのか」を見ていきたいと思っています。大人の肯定的なまなざしのなかで、子ども自身が、その時に興味をもったこと、やりたいことにたっぷり時間を使えると心が満たされていきます。それはこの先、さまざまなことに好奇心をもって取り組んでいくちからだったり、何か困難に出会ったときに乗り越えていくちからにつながっていくと思っています。
自分を生きることができた瞬間、その子がますます輝いていく、そういう瞬間にたくさん出会ってきました。
目には見えない「その子のまま」、「ありのまま」に価値をおいています。
「あなたがいてくれてしあわせだよ」の気持ちを大切に過ごしていきたいと思っています。
プロフィール
ちばまちこ
●資格
保育士・介護福祉士・食品衛生責任者・神奈川県地域子育て支援員研修参加
●経歴
児童福祉の専門学校を卒業後、介護施設にて勤務。その後、学校に行っていない子の居場所にて勤務。結婚を機に退職。
現在、2児の母。乳幼児の一時預かり、乳幼児の集団託児、障害者のグループホーム、公立小学校特別支援級補助、児童相談所一時保護所など経験あり。
●想い
学校に行っていない子どもの居場所で働いていた期間、たくさんの子どもたちと出会いました。
そこで私は、ひとが1人ひとり違うのは自然なことだから、その違いを尊重していくことの大切さを学びました。
ある男の子はいつも木の上など高いところでごはんを食べていました。その時のその子のとてもいい表情に惹かれ、私も一緒に木の上でごはんを食べてみたら、とても気持ちよかったことを思い出します。
食事は椅子に座り、机の上でとるものと思っていた自分の中のあたりまえは、必ずしも誰にでもあてはまるものではないことを学びました。
1人ひとりの気持ちに寄り添いながら、子どもと「いま」をいっしょに過ごしていきたいと思っています。
現在、私自身は2児の母親になりました。
我が子は大切で愛おしい。それでも子どものペースで、途切れることなく過ぎていく日々を大変だと思いました。少し自分の時間がほしい。そんな時に少しの時間でも、身近に安心して子どもを預けられる場所があったら、と感じることもありました。
また、私は同じ地域で、子育てをしながら素敵な親子に出会いました。やさしい自閉症の男の子と彼にじっくり寄り添うお母さんです。
仲良くなり、一緒に遊ぶこともありました。またそれ以外でも、近所のスーパーで、病院で、公園で、隣町の動物園で、色んな場所で母と子でいるところを偶然見かけることがありました。
「障がいのある子の預ける場所がないんだよね」という彼のお母さんの言葉を聞いた時、今の社会の現実を痛感しました。無いのであればつくれないだろうかという想い、そして私自身が、子育ては自分ひとりではなくて、だれかといっしょにやれたら救われることがあると感じた想いが、重なりました。
生まれてきてくれた「いのち」に感謝しながら、違いを大切にできる社会にしていきたい、そして孤独な子育てをなくしたい、そういう想いから出張型の一時預かり「ほしとたんぽぽ」をスタートすることにしました。
自分にできることはわずかかもしれません。
それでも、子育てを通して、大人も子どももしあわせでいられることを目指して、この活動を続けていきたいと思っています。